
茨城県水戸市で住宅会社(株)ディレクタや防水・塗装・基礎工事や白アリ予防の(有)シュウトク、ドローンスクールなど数社を経営しています。渡辺秀徳です。
2019年5月18日に、アダストリアみとアリーナで行われたレスリング特別練習を見てきました。
2000年のシドニーオリンピックに男子グレコローマンスタイル63kg級で出場した元木康年さんも指導者として参加いただいています。
日本のレスリングの発展のため、2017年から年数回、茨城に出向いてくださっています。
私の息子も含め、子供たちがこんな素晴らしい環境でレスリングに打ち込めることには、本当に感謝してもしきれません。
他の記事でも書きましたが、これも鹿島学園高等学校の高野先生はじめ、茨城のレスリングに携わる諸先輩方の努力の賜物だと思います。
今回はレスリングを通して子供たちと向き合っている高野先生に、教育についてお話を伺いました。
目次
高校3年間をレスリングに費やす意味

Q.高野先生が子供たちに指導するにあたって、どんな事を伝えていますか?
3年間で生徒たちに伝えたいのは「自分を信じること=自信」です。
3年という時間は、何かを学ぶには短すぎる期間です。
国の政策や世間の風潮もあって、昔と比べると今は部活の時間がどんどん短くなっていく傾向がある。
生徒たちと接する時間は、本当に限られています。
だからこそ社会に出た時に本当に役に立つことを伝えたいと思っているんです。
練習は私たちの学生時代と比べたら優しくはなりましたが、部活に入らなくてもいい、嫌ならやめればいい…。
そんな時代です。遊びたい盛りの年代ですから辛いこともあると思います。
そんな甘えや弱さを乗り越えて3年間部活をやり切ると、本当にみんないい顔をして卒業していきますよ。
自分の中に確固たる自信が生まれるんです。
これは、言葉では伝わらないし、やった人間じゃないとわかりません。

Q.進路指導もやられていると伺いました。
親御さんから大切な子供を預かっていますからね。
レスリングはスポーツとはいえ、身体と身体がぶつかる激しいスポーツです。
だから、入部の際には親御さんとしっかり話し合います。
親御さんと教師が二人三脚になってしっかり子供をサポートしていかないと、どこかで折れてしまいます。
ちゃんと練習できている時はいいんですよ。
真面目に練習していれば昨日できなかったことが、今日か明日かは分かりませんが、いつかはできるようになる。
大切なのは、そうじゃない時です。
練習中や試合中にケガすることもある。
そうすると、毎日の習慣としてあったレスリングの練習が十分にできなくなって、心にぽっかり穴があいてしまう。
先ほども言いましたが、遊びたい盛りですよ。誘惑はたくさんある。
でも、そんな時だからこそ、大人のサポートが必要なんですよね。


