茨城県水戸市で住宅会社(株)ディレクタや防水・塗装・基礎工事や白アリ予防の(有)シュウトク、ドローンスクールなど数社を経営しています。渡辺秀徳です。
今回は珍しく本業の話をします。
プロフィールにも書いた通り、私は防水施工職人からスタートしています。
防水施工を学んだあとに創業したシュウトクでは、防水だけでなく基礎や塗装工事も請け負っています。
そんな中で欠かせないのは「シロアリ対策」。まず結論。
この記事の結論
相場より安い業者にシロアリ駆除を依頼すると後で大変なことになる
詳しく説明します。
目次
知っていて損はないシロアリの基礎知識
まずはシロアリの基礎知識を学びましょう。
- シロアリの種類
- シロアリの発生時期
- シロアリは自分で駆除できる?
シロアリの種類
シロアリは昆虫綱ゴキブリ目シロアリ科の昆虫の総称です。
人間目線では害虫以外のなにものでもありませんが…
自然界においては植物の細胞や繊維の主成分であるセルロースの分解に関わる重要な働きを果たしています。
シロアリは誰でも一度は耳にしたことのある昆虫ですが、シロアリをじっくりと見たことなんてないですよね。
ましてやその種類まで判断できる人は少ないでしょう。
普段からシロアリの影響を警戒している人なんていなくて、家のどこかでシロアリを発見した時にその存在に気づく人が大半です。
日本に生息する代表的なシロアリは3種類です。
ヤマトシロアリ
比較的寒さに強く日本の多くの地域に生息しているシロアリで、巣内の個体は2万~3万程度。枯れ木の中で孔(あな)が連続した、網目状になった巣穴で生息し、その周辺を食べながら巣を広げていきます。イエシロアリと比較して加害速度は遅いのですが、時には湿った畳や本、段ボール等をも食害されることがあります。イエシロアリのように水を運べないので常に湿った木材・廃材、地中などに生息しています。そのため主に地下からの侵入が多く、土台や柱の下部、お風呂場や洗面所、キッチンなど水回りに被害が多いのが特徴です。
https://www.picoi.co.jp/shiroari/knowledge/type.html
イエシロアリ
低温に弱いので太平洋側の温暖な地域に生息しています。食害のスピードが速く、世界の中でも被害も大きくなることから加害の激しいシロアリとして知られています。建物の地下や土の中に木くずや土で固めた大きな巣を作り、ここに女王アリを中心として兵隊アリ、働きアリがコロニーを作っています。本巣を中心に分巣も作るのでそれらの個体数は100万匹にも達します。この巣を拠点として加害していくのですが、乾燥に弱いながらも水を運べるため、乾いた場所でも長い蟻道を作り、木や廃材を湿らせながら加害していくので、被害は大きく建物全体にも及びます。
https://www.picoi.co.jp/shiroari/knowledge/type.html
アメリカカンザイシロアリ
アメリカ産の外来種。千葉、東京、神奈川、大阪、兵庫、和歌山、広島、鹿児島などの地域で発見され、これからも新たな発見が予想されているので要注意。土の中に住むことはせず、乾いた木材を加害するので被害は建物全体に及びます。巣内の個体数は2000~3000と少ないですが、体長はヤマトシロアリの2倍ほどあり、大きく激しい被害が出ることも多いのがこのアメリカカンザイシロアリです。
https://www.picoi.co.jp/shiroari/knowledge/type.html
シロアリの発生時期
シロアリには産卵時期というものがなく、蚊のように夏だけ発生するというように決まった時期や季節があるわけではありません。
常に女王アリが家屋の地中で産卵を続けていると言っても過言ではありません。
これはヤマトシロアリもイエシロアリも同様です。
シロアリはコロニーと呼ばれる集団で巣を作って生活しており、その中に王と女王が一匹ずついて卵を作り続けているのです。
シロアリが比較的弱い生物なので天敵である昆虫や鳥、動物から身を守るためなのです。
女王アリが産卵し続けた結果、時には巣のシロアリが増えすぎてしまうこともあります。
そんな時にコロニー内の個体数のバランスを保つために羽アリを発生させ、巣から飛び立たせます。
この羽アリの発生する時期が春から夏にかけてなのです。
羽アリはこの時期によく飛んでいるので室内に入ってくることがあるかもしれません。
もしも室内に入ってきたり庭で見たりしたら要注意!
シロアリかどうかチェックしてください。
シロアリは自分で駆除できる?
結論から言うとシロアリの飛来を完全にシャットアウトすることは物理的に不可能です。
そして、既に家がシロアリの加害を受けているような状態での完全駆除は困難です。
家屋への被害の拡大を少しでも防ぎ、進行を遅らせる応急処置としては、ホームセンター等で販売されているシロアリ専用防止剤を使うという手もありますが、効果があるかどうかは不明です。
専門業者に一度相談するのが最善の策なのですが、業者にも色々あります。