後継者倫理塾塾生による富士高原研修報告会

茨城県水戸市で住宅会社(株)ディレクタや防水・塗装・基礎工事や白アリ予防の(有)シュウトクドローンスクールなど数社を経営しています。渡辺秀徳です。

本日は水戸市倫理法人会のモーニングセミナーにて、後継者倫理塾塾生として富士高原研修について報告してました。

「後継者倫理塾」とは、年間9講(1泊2日)のカリキュラムを通して、企業の未来を担う後継者の育成を目的として、純粋倫理の学習と実践を通し、よりよい生活習慣と豊かな人間性を備えた、真のリーダーシップを養成する、倫理法人会ならではの企業経営の後継者の養成塾です。

茨城県倫理法人会ホームページより https://www.ibarin.gr.jp/koukeisha.html

私自身は創業者ですので、後継者ではないのですが、私自身の勉強のため参加しています。

4名の参加者からの研修会参加報告

今年は、水戸市倫理法人会から私を含め4名が参加しています。参加者からの報告を抜粋したものを紹介したいと思います。

あえて「手紙を書く」ことの意味

宮田FP事務所の宮田久雄さんのご子息である宮田大雅さんの報告です。お父様が経営するFP事務所でともに働く、という目標を掲げ、現在は損保ジャパン日本興亜で研修生として学ばれています。

印象に残った内容は二つ。「恩返しの意味」と「手紙を書く大切さ」です。

一つ目の恩返しについては、研修会の中で、石の上で正座して自分と関わりがある故人と心の中で対話する時間があります。彼は今は亡き祖父と対話したそう。

その際に「じいちゃんが活きている間、お世話になった恩返しが出来ていなかった」と強く感じたそうです。そして、必ずしも本人に対しての恩返しが全てではないことに気づいた。

今も元気な祖母や父。そして母に恩返ししていくことが、結果として祖父への恩返しになるのではないか。

そう考えるようになり、結果として家の中で不満を言うことが少なくなったそうです。

二つ目の手紙の話。自分の大切な人に手紙を書くという課題があります。手紙は、良くも悪くも一方的です。手紙を書いているその時、目の前に相手はいない。相手が手紙を読む時も同様です。

自分の素直な気持ちを恥じることなく、臆することなくそのまま相手に伝えられる。手紙の良さに気づいたそうです。

研修から帰って早速お客様に手紙を書いたそうですが、そのお客様から返事の手紙が帰って来たそう。即実行、素晴らしいですね。

父との確執、原因は自分にあった

二人目の発表者は(株)高久の代表取締役である渡邉剛さん。以前もご紹介したとおり、私の従弟にあたる方です。

彼は父から家業を継いで14年目。「創業者である父親との確執」「自分よりも経験豊富な従業員との関係性向上」という多くの二代目が直面する課題を解決したい、という強い想いがきっかけで倫理法人会に入会しました。

家業を継いで約10年間、父親とぶつからない日はなかったそう。ぶつかるたび、「原因は父にある」と思う日々。数年前にようやく「原因は自分にある。自分自身が変わるしかない」と気づき、そこから紆余曲折しながら悩んでいたそうです。私もずっとそれを見てきました。

研修で学んだのは「チームで結束することの大切さ」「母の存在」。

一つ目は、会社は一人では経営できないということです。チームで取り組まなければ何も動かない。相手を想う気持ちがあれば、相手は必ず振り向いてくれる。親であり、会長である父から言われたことも、反発せずにまず受け入れる。素直に聞く耳を持つ。

二つ目。すべて人生のきっかけは母が作ってくれたということに気づいたそうです。20年間、県外で生活していた剛さん。疎遠だった父と、もういちど関係を繋いでくれたのは母だった。今までいかに自分が利己的で、自分中心的な考えだったのかに気づいてハッとしたそうです。

家系図が教えてくれた、自分の成り立ち

3人目は私です。私は、23歳で事業を創業し、今に至ります。創業当時から昨年まで、毎月黒字経営でした。創業当時はご祝儀発注もあり、誰もが順調にスタートしますが、本当に大変なのは黒字を続けていくこと…。

今回、ほとんど自分の子ども世代と変わらない20代、30代の塾生に囲まれ、そんな創業時のことを鮮明に思い出したんですよね。

研修で学んだのは「家系図を紐解くことで自分の成り立ちを振り返る」「父への感謝」です。

一つ目の家系図について。

塾生はみな「家系図をつくる」という課題を与えられます。

家系図を紐解いていくと、自分が家系図の中でどんな位置にいるのかがわかります。養子縁組など、自分自身が知らなかった事実を目の前に突き付けられることになるんですよね。

私は若い時、本当に非常識でヤンチャでした。自ら関係を断った親戚もいます。

家系図作りがきっかけで、私の手で関係性を断っていた叔母に電話しました。叔母は、本当に優しく接してくれた。私はなんて軽はずみなことをしてしまったのか。そんな気づきを、いただきました。

二つ目、父への感謝。今日のセミナーも、父は聞きに来てくれました。

今までの講演を振り返ると、私が話すのは私が14歳のときに亡くなった母の話ばかり。でも、今もすぐそばで私を支えてくれている父の有難さが、見えていなかったのです。当たり前すぎて。

感謝したい人が、いま目の前にいる。そのことにまず、感謝しなければいけない。強く感じました。

コツコツ積み重ねることで、人は変わることができる

最後の発表者はプラスアーキテクト(株)代表取締役の山形英雄さん。

私に半ば強引に(笑)勧誘され、朝6時から始まる倫理法人会に入会しました。

モーニングセミナー参加初日は「なんだこの宗教団体は!」と、違和感しか感じなかったそうです。継続して参加していくうちに、不思議と倫理の考え方に興味が湧いてきて、参加することが苦にならなくなったとか。

山形さんも私と同様、創業者なのですが、私がお誘いして後継者倫理塾に参加いただきました。

率直な印象は「面白くない」。でも、「せっかく来たんだから、本気でやらないと無駄に終わってしまう」と、本気で取り組んだそうです。

研修中は、人と会えば大きな声で、笑顔であいさつ。それを100回、200回とひたすら続けることになります。

研修から戻り、お客様と打ち合わせをしている時に言われたそうです。

山形さん、なんか変わりましたね

自分自身でも気づかなかった変化が起きていたそうです。時間も自然と守るようになっていた。

社長は多忙です。不測の事態への対応に追われることは日常茶飯事。

タイトなスケジュールの中で、時間を守ることはとても難しい。でも、できるようになっていた。

背骨に一本、太い棒が入ったみたい」という山形さん。変わったことに一番驚いたのはの、ご本人なのではないでしょうか。

平野法人アドバイザーからの総括

最後に、法人アドバイザーの平野健二さんから総括をいただきました。

誰にもターニングポイントがあって、始めるのに遅すぎるということはない

一歩踏み出したら、もう違う自分になっているのだから、まずは実行に移すこと。

勉強するだけではダメ、ただの頭でっかちになってしまう。だから、得た知識をもとに実行しないと意味がない。

本当にそう思います。

貴重な機会をいただき、ありがとうございます。渡辺秀徳でした。

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