今回の記事は、特に高校生や大学生に読んでもらいたい内容です。
「人生は俺のものだ」
こう言える人は、根性が座っている人です。
自分の名前で生きるということ
私が大手の防水施工会社に勤めていた時は、「株式会社〇〇の渡辺です」と言えばたいていの人は会って話を聞いてくれました。
それが、一転したのが23歳。ただの「渡辺秀徳」として独立した時には、誰も相手してくれなかったんですよ。
独立当初、工務店に飛び込み営業した時の話です。「社長は打合せ中です」と事務の方に言われて。
1時間待って、やっと会えた社長に名刺を渡したら、ぐしゃぐしゃに潰されて捨てられたこともあります。
その時初めて、「自分は今まで会社の名前で生きてたんだ」と気づかされました。「このままじゃまずい!」と焦ったことを、はっきりと覚えています。
実は世の中、自分の名前だけで生きている人って、本当に少ない。
会社は仕事ができる、できないに関わらず社員に給料をくれて、教育もしてくれる。
そして会社の看板を自分に与えてくれる。
どれだけ自分が人生を人任せにしていたのか、気づいた瞬間です。
人生は短距離走じゃない、マラソンだ
これからは多様性の時代です。
インターネットやSNSで、色んな人の考え方や生き方にカンタンに見られます。コロナウイルスの影響もあって、強制的に働き方改革が加速されています。間違いなく、もっと新しい生き方が出てくるでしょう。
だから高校卒業したら、大学卒業したら自動的に就職活動して、企業説明会に行って…という画一化された制度は関係なくなります。
そんな古い決まり事は放っておいていいし、「大企業だから安心」なんていう考え方は捨てた方が良い。
「安心」を求める人は、就職が人生のゴールになってしまう。
人生はマラソンと同じです。 短距離走ではありません 。走りはじめの順位は関係ない。
以前、「勝ちを掴み取る、勝負師の負け方」という記事でも書きましたが、大切なのは「目標をどこに置くか」です。
自分を甘えさせる環境に身を置くな
「大企業への就職=安心」という「現在の小さな成功」ではなく、今は小さいけど可能性がある集団で「未来の大きな成功」を目指した方が良い。
可能性がある小さな集団は、行動力がある人、つまりエネルギーが溢れる人を引き寄せます。
「なんでそんなに毎日一生懸命働けるの?」「なんでそんなに成長が早いの?」っという人がゴロゴロ集まる。
そんな中に自分の身を置いていると、だんだん自分が情けなくなってきます。周りと比べてなんで自分はこんなに出来ないんだ、と惨めに思えてくる。
すると、ほとんどの人はその集団から逃げる事を選んでしまいます。
でも、若い時期にその環境に巡り合うことはとても大事で、貴重です。
40代とか50代になってからそんな集団に入ったって、体力も精神力も続きません。
そして、人は一度でも逃げると、逃げグゼがついてしまう。常に言い訳して、できない理由を探す人間になってしまうんです。
自分よりレベルが低い人を探して、成長しない居心地の良い環境を作ろうとする。成長する努力をしないで済むのは、ラクですからね。
大手企業に就職することを否定する訳ではありません。他でもない自分自身の人生を誰かに任せる、依存する環境がダメなんです。
人間は、環境に染まる生き物です。助けを求めた時に、助けてくれる人がいると、とことんその人に甘えてしまう。でも、誰も助けてくれないと、自分でやるようになる。その差は大きいんです。
5年、10年経ったときには圧倒的に取り返せない差になって自分に帰ってきます。
私が会社経営をしてきた中で感じるのは、「給料をもらって働く人」と「働いて給料をもらう人」には大きな違いがあるということ。その違いは、物事を「自分ごと」として捉えられるかどうかです。
替えがきく人間になるな
悠長なことは言ってられません。グローバル化によって、日本の若者よりも高い能力を持ち、安く雇用できる人が、たくさんいます。
AI技術の発展によって、誰でもできる仕事はAIに奪われています。
厳しい事を言えば、替えがきかない人間が生き残れるのが、ビジネスの世界なんですよね。
だから、自分自身に聞いてみて欲しいんです。
「俺は替えがきく人間なのか?」と。
もしその答えがYESならば、今すぐ行動しましょう。
「いつかきっと、いいタイミングが来るはずだ」
そんな機会を待っている人に未来はありません。
今いる居心地の良い環境から離れて、自分自身と戦うことになるから、孤独です。だからマラソンなんです。
私は冬の寒い日でも毎朝3時に、まだ眠い身体を叩き起こして毎日の習慣を実行しています。
誰が見ている訳でもありませんが、自分が一番自分を見ている。他人の目など気にするな。
もう一度言います。
人生は自分一人で走るマラソンです。だからゴールを決めましょう。
自分は何をしたいのか。どうなりたいのか。
まずは地に足をついて学んで、目の前のやることを増やし、替えがきかない人になりましょう。
渡辺秀徳でした。