茨城県水戸市で住宅会社(株)ディレクタや防水・塗装・基礎工事や白アリ予防の(有)シュウトク、ドローンスクールなど数社を経営しています。渡辺秀徳です。
「社員教育」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
あいさつや礼儀など社会人としての最低限のマナー教育や、いわゆるOJTといわれる現場での実践でしょうか。
「社員教育でやってはいけないこと、やらなくてはならないこと」では、雇用した社員は絶対に解雇してはいけない、という記事を書きました。
今回は教育における理論と実践について私の考えを書きます。
まずは理論からはじめよう
「技術を盗め」はもう通用しない
「まずは現場に連れて行って、背中を見れば自然と仕事ができるようになるはず…」
もしあなたの会社がそんな社員教育を続けているのなら危険です。いつの時代の話ですか?
型破りという言葉があります。
今までになかった変わったやり方や、誰も思いつかなかったようなやり方の事を指す言葉です。
型破りは「型」があるから成立します。
型も無いのに現場に連れ出し、しばらく経ったら「さあやってみろ!」では、ただの破れかぶれです。いわゆる「形無し」になってしまいます。
まずは理論を基礎からきっちり教えましょう。
大切なのは理論をしっかりと学んだ上で実践し、また理論に戻り、振り返って改善点を見直す。
この繰り返しです。
幼い子供ならば「体で覚える」ということもあるかもしれません。
大人は頭で理解してから体で覚えるというステップを踏むことが、成長する一番の近道です。
この考えかたはすべてに当てはまります。
経営には経営の理論(セオリー)があり、営業には営業の理論があります。
先人が築いてきた知恵を学ばずにいきなり実践に体当たりでは成果も上がらないでしょう。
ベテラン漁師が、魚の取り方も知らない若者を海のど真ん中に放り投げ「よし、魚を捕ってこい!」と指示するようなものです。