茨城県水戸市で住宅会社(株)ディレクタや防水・塗装・基礎工事や白アリ予防の(有)シュウトク、ドローンスクールなど数社を経営しています。渡辺秀徳です。
「可愛い子には旅をさせよ」。本当にそう思います。今回は私の子育てに関する話です。
世の中は日々、凄まじいスピードで変化している
井の中の蛙から早く脱出する
このことわざを辞書で調べると「我が子が可愛いなら、親の元に置いて甘やかすことをせず、世の中の辛さや苦しみを経験させたほうがよいということ。」と出てきます。
もちろん社会の厳しさを知ることも大切ですが「広く世の中を知る」という意味でも、わが子には旅をさせるべきだと私は考えています。
刻一刻と世の中は変化している
私には息子が二人います。
彼らには「大学卒業後はすぐ就職するな。世界を巡る武者修行の旅にでろ!」と、小さい頃から伝えています。
私はまもなく50才になりますが、30年前の私自身の20代と彼らの20代では、社会情勢や環境は大きく変化しています。
FAXや電話はスマホに代わり、インターネットによりメールやLINEといった便利なツールが登場しました。
世の中のスピードは日々、加速しています。
日本は高度経済成長期に「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と、製造技術の高さが世界で認められていましたが、現在はGAFAと言われる巨大IT企業が世の中に大きな変化をもたらしています。
こんな状況を、誰が予測できたでしょうか。
経済学者や、専門分野で研究している人にはある程度予想ができていたのかもしれません。
しかし多くの方はその変化に驚くばかりでしょう。追いつくだけで精一杯という人も少なくないはずです。
だからこそ子供たちには 危機感を感じて欲しい。生まれ落ちた日本から一歩も出ずにいることに。
私が指す「世界」というのは経済大国のアメリカやヨーロッパだけではなく、貧困地域も含む幅広い場所のことです。
自分の「ものさし」を持つ
自分のものさしは長いほど良い
何かを判断する際に、しらず知らずのうちに私たちは「自分のものさし」を使っています。
テレビ番組で「格付け」の企画があります。
私が見たのは1本1,000円のワインと1本数万円する高級ワインを飲み比べ、どちらが高級か当てる内容でした。
視聴者は芸能人の回答を見て楽しむわけですが、まさに「ものさし」のお話です。
高価なワインを飲んだことがある人は、その味を記憶することで「この味は高級である」と認識できますが、そもそも高級かそうでないかを判断するためには「安いワインの味」も知る必要がありますよね。
さらに言うと、人によっては1万円でも「高価」だし、10万円を超えないと「高価」だと感じない人もいます。高価なワインを知った上で、安いワインにも美味しいものがあると判断し、それを好む人もいるでしょう。
大切なのは、「高価なワインも安いワインも知ったうえで、自分の好みを判断すること」です。
高価なワインしか知らなければ、それがなぜ高価なのか、どういった価値があるのか、比較する基準がありませんよね。
安いワインしか飲んだことが無いのに「ワインは値段じゃない」と言われても、説得力に欠けると思いませんか。
ワインはたとえ話ですが、これが子供たちに発展途上国も経済的に発展している国もどちらも行かせたいという理由です。
何かを判断する際の「自分のものさし」は長いほどいい。それが私の考えです。
苦労は買ってでもしろ、は真実
余談ですが、JICA(ジャイカ)という組織をご存知でしょうか。日本の政府活動援助を行う機関として、開発途上国への国際協力を行なっています。
ご存知の通り、世界には学校で勉強する時間もお金もない子供たちがたくさんいます。病気になっても治療を受けられない、病気を予防する知識がないという場所も多くあります。
そういった課題の解決のために活動を行なっている機構です。
私は、長男がきっかけでJICAに興味を持つようになりました。活動への参加には厳しい条件がありますが、ぜひチャレンジしてもらいたいと思っています。
就職活動して、大学卒業からストレートに就職することが悪いと言っているわけではありません。社会人スタートが5年、10年遅れようが、得られる経験は何物にも代えがたいものになるでしょう。
渡辺秀徳でした。
可愛い子には旅をさせよ。というお話でした。