迷った時に立ち帰る場所を持つ大切さ

茨城県水戸市で住宅会社(株)ディレクタや防水・塗装・基礎工事や白アリ予防の(有)シュウトクドローンスクールなど数社を経営しています。渡辺秀徳です。

他の記事でも書いていますが、私にはたくさんの習慣があります。

スポーツの分野で「練習でできないことは本番でもできない」という教えがあります。普段から出来ない事ならば「ここぞ!」という時にはもちろん出来るわけがありません。

営業マンで言えば、ロープレがそれにあたります。同僚や上司をお客様と想定して、自分の商品を売り込む練習をする、それがロープレです。営業職の方は、新人時代にさんざんロープレをやるのではないでしょうか。

野球で言えばキャッチボールや素振り。柔道で言えば技の打ち込み。レスリングで言えば柔軟体操です。毎日同じことをやっていれば、その出来によって、その日の体調やコンディションまで分かるようになりますよね。

私の場合は、朝4時に起きて、5時に出社し、経営している複数の会社を回って神棚の水を替え、お参りし、トイレ掃除をし、窓を開けて換気するというのを習慣にしています。だいたい1時間かけてそれを終えると朝の6時。そこからシュウトクの事務所に戻って新聞を読む。

この習慣をずっと続けています。今回は、私の習慣のひとつである護摩焚きについて紹介します。

「手を合わせる」という意味

宗教の話をしたいわけではありませんし、信じるものは人それぞれ違いますので、この記事の内容は私、渡辺秀徳独自の考え方です。間違っている部分もあるかもしれませんが、良ければ読んでみて下さい。

私の習慣の一つに護摩焚 (ごまだ )きがあり、笠間市にある「新明山 金剛院 岩間不動尊」に、毎月1日と15日に伺っています。

場所は笠間市押辺2709-402です。地図はこちら

護摩焚きとは、お坊さんが護摩壇(ごまだん/火をつけることのできる台)で仏様を拝み、ご利益をいただくことです。私は専門家ではないので詳しい説明はできませんが、あるきっかけがあり、習慣になりました(きっかけについては、また機会があれば書こうと思います)。

こちらのお寺では、護摩焚きの前に住職である槍﨑瑞雲(うつぎざき ずいうん)さんの講和があるのですが、いつも色々な気づきを与えてくれます(上の写真の方です)。

今回のお話は、「手を合わせる」についてでした。

手を合わせることを合掌と言いますが、合掌の時に左手は神様、右手は自分(人間)をあらわし、両手を合わせることで、神様と自分が一体となるという意味を持つそうです。

心を込めて手を合わせている間は、神様に対し、自分は嘘偽りないことを意識する。これが大切だということです。

欲の無い人間はいません。というか、欲が無ければ生きていけません。きれいごとでは生きていけない人間社会だからこそ、神様の前で手を合わせて、丸裸の自分自身と対話する時間を持つことが大切だというお話だったと、私は感じました。

悩みも課題も解決するのは自分自身

お経が唱えられる中、護摩焚きが始まると、寺の中を煙が満たしていきます。炎の力によって邪気が浄化されていくそうですが、確かに心が落ち着いていく感覚があります。

しばらく続くと、参加者が 「願意(がんい、神様へのお願いのこと)」を書いた木札を順番に燃やしていきます。

私のこと、家族のこと。願意を書いた木札を燃やします。

願いを叶えたいから神様にお願いするってことは、神頼みなの?

と思われる方もいるかもしれません。いろんな思いを抱えて護摩焚きをする方がいると思うので、私の場合ですが、私は神頼みではなく、自分頼みだと思ってやっています。

ビジネスの本質「三方良し」にはまだまだ続きがある』にも書きましたが、私の信条は「成功はみんなのお陰。失敗は自分の責任」です。すべての結果は自分の行動が引き起こしています。

自分の力なんて、ちっぽけなもんです。

考えられることを全てやったとしても。出来る事をすべて完璧にやったとしても。失敗する時は失敗します。

それをいちいち人のせいにしていては、何も変わりません。そして、人は変えられません。自分が変わる方がカンタンです。

私は失敗してもそこでいちいち立ち止まったり、失敗の責任は誰にあったのか探すこともしません。そんな時間がもったいない。

孤独を友にして仕事と向き合った時間は、けっして自分を裏切らない

そんな私でも、悩む時はあります。経営者は本当に、孤独です。

社員には相談できないし、家族にも相談できない。誰にも相談できない。そんな悩みばかりです。猪瀬直樹氏の著書「突破する力」に良い言葉が書いてあります。

孤独を友とした仕事と向き合った時間は、けっして自分を裏切らない。ギリギリまで自分を追い込めば仕事力が磨かれて、それが閉鎖状況を打ち破る武器になる

悩みを人に打ち明けることを否定するわけではありません。ですが、悩み相談は往々にして経営者の価値を下げていきます。弱みを見せることはプラスには働かないからです。自分と対話し、自分の中から答えを導き出す

そんな中でのよりどころは、目に見えないもの。私の場合は、母が教えてくれた倫理と、神様です。

目に見えないので、いつでも相談できます。毎日まいにち、一歩ずつ。自分との対話によって、自分を磨く。その決意を思い出させてくれ、時間を与えてくれるのが私にとっての護摩焚きです。

皆さんにも、悩んだ時や迷ったときに立ち帰る場所はありますか?

渡辺秀徳でした。

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