高校を卒業しても指導はつづく
「3年間続けた自信をもって欲しい」。
ここには、そういったメンタルの壁を乗り越えることも含まれています。
むしろ社会人になってから生きてくるのは「うまくいかないことを乗り越える経験」です。
だからケガした選手の心のケアは慎重に丁寧に、時には親御さんと相談しながらやってます。
そんな風にやっていると、卒業後の進路も心配になっちゃうんですよ。
3年間じゃ足りない。
だからレスリング部の生徒には「大学に行きなさい」と言ってます。
高校の3年間というのは「家」と「学校」という狭い世界で生きてます。
大学の4年間は親元を離れて外に出て、広い世界を見る。
高校3年間と足して7年間でやっと安心して見送れるんですよね。
だから「卒業生が母校に顔を出しにきて後輩にレスリングの指導をする」形ができあがったんだと思います。 自然と。
ちなみに鹿島学園高等学校レスリング部は、10年間でやめた生徒が一人もいないんですよ。
みんな、やり遂げた自信をつけて卒業していきます。
そして卒業生のほとんどが大学に進学しています。
卒業後も私の指導が続いていくわけですよね(笑)。
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